炭焼は木を熱分解して作ります
窯はレンガ化した土で覆われ、煙突は上ではなく窯の口の反対側の下に小さな穴があるだけ、燃え難いようになっています。
火を焚くのは、中の木を燃やす為でなく、窯の中の温度を上げるためです。窯の内部が400℃位になると、中の木が熱分解を起す。その残渣が炭です。
木の成分はセルロース、ヘミセルロース、リグニンからなり温度を上昇させることによりまず、セルロースが熱分解され、次にヘミセルロース次に、リグニンが分解されます。このとき酸素成分が過剰な状態では材の着火温度になれば燃焼を起こしますが、酸素成分が希薄な状態で熱分解が進めば「炭化」が進行し、きれいな炭が出来上がります。
つまり、酸素が希薄な状態で窯の温度を400℃に維持すれば良質な炭ができ、酸素過多になると白い灰の部分が増えた質の落ちる炭ができます。
- 最終更新:2013-05-06 20:55:05