オオムラサキ

 緑の少年団活動で、昆虫がどのように冬を越すのか観察することにしました。(2007.1.20)
桜の森にはエノキとクヌギが有るから国蝶・オオムラサキがいるのではないかと。内心、ヒヤヒヤものでしたが・・居ました!
この葉は、エノキの葉ではありません。クヌギですね。越冬するのはエノキの葉に拘らないようです。
分りますか?指に近い、左下にいます。3cm足らずです。
オオムラサキの幼虫.jpg2
エノキの葉の裏にも居ました。ルーペで拡大しました。枯葉と同じような色をしています。
07.1.20オオムラサキの幼虫.jpg  オオムラサキの幼虫2.jpg
これはゴマダラチョウの幼虫です。オオムラサキと同じような所に、同じように居ます。
どちらかと言うと、乾燥しない、湿った所が多いようです。
ゴマダラチョウの幼虫.jpg
 今日はオオムラサキの幼虫5匹。ゴマダラチョウの幼虫2匹が見つかりました。
1本の木の根元で見つかるのは1匹だけ、最高で2匹しか見つかりません。

 オオムラサキの成虫、オス。       オオムラサキの雌   
8~9cm。出現期:6~8月。            成虫に会えたのは残念ながらこの時(08.7.11)1度だけ。
 オオムラサキの雄.gif  08.7.11オオムラサキ 雌 .jpgオオムラサキ雌.jpg       
 国蝶・オオムラサキの一生について、簡単にまとめておきます。
冬の間、エノキの根元の枯葉の裏で越冬した幼虫は、春、エノキの葉が繁りはじめると、木に上り、エノキの葉を沢山食べて成長、体も緑色に変化します。脱皮を繰り返した後、5月中ごろ、蛹になり、約1ヶ月で羽化します。(余談ですが、悪徳採集・飼育者はこの段階で、殺し、標本にするそうです)。
成虫になったオオムラサキは7月から8月にかけ舞い飛び、やがてエノキの葉に沢山の卵を産み付けます。エノキの葉を食べるのは幼虫で、成虫はクヌギやコナラの樹液を吸います。テリトリーを主張することが強く、スズメバチにも向かって行くそうです。
8月頃、卵からかえった幼虫は、エノキの葉を食べ育ち、数回脱皮し、エノキの葉が落ち始めると、木を伝って降り、根元の葉の裏で越冬。
 成虫は産卵後、一生を終えます。


  • 最終更新:2013-05-26 22:20:29

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